真夜中の羊

ユーロスペース2 21:00 約100名


ヤングポール監督『真夜中の羊』は、破綻間違いなしと思われるほどのアイデア過積載、イヤミやキッチュに落ちかねない箇所を多々含みながら、なぜだかスルリと走り抜けてしまう痛快作品であった。

岡部尚は『姉ちゃん、ホトホトさまの蟲を使う』に続いて姉に翻弄される弟の役(を鑑賞)だったが、文字通り泥にまみれながらの挑戦であった。
『こんなに暗い夜』の宮本りえは、「大丈夫」と呟かれても全く信じる気が起きないほどのダークネスを、声質ばかりでなく全身にまとっていた。

いずれまた上映の機会があると思うので、その際はぜひ御覧下さい。