突撃隊

DVD鑑賞


ドン・シーゲル監督『突撃隊』は原題が「Hell is for heroes」とクール。
戦争アクションものでスティーヴ・マックィーンが寡黙なアウトロー兵士を演じているのだが、トーチカ攻略に向かうマックィーンの失敗と成功が何とも苦い。
戦争記録フィルムを活かすためモノクロで撮られていて、これが夜の戦闘シーンに効いている。

ざくろ屋敷 〜バルザック『人間喜劇』より〜

DVD鑑賞


先日のシネドライブ2010で『東京人間喜劇』により大賞を受賞された深田晃司監督、その前作である『ざくろ屋敷』を見た。
静止画(画は深澤研氏)をカメラの移動・ズームで捉え、抑制されたナレーションで物語を進めてゆく、端正にして深みのある作品でした。

刑事マディガン

DVD鑑賞


ドン・シーゲル監督『刑事マディガン』(67年)は、犯人を取り逃した上、自分の拳銃まで奪われた刑事を描いた作品なのだが、不倫にいそしむカップルが未遂を含めて3組登場、汚職に手を染めている主任警部まで登場してきて、到底スムースに話が進むはずもなく、何を目指したのか謎な作品であった(脚本はヘンリー・シムーンに『夕日に向かって走れ』など監督作品もあるエイブラハム・ポロンスキー)。

スリップ&東京のバスガール

ポレポレ東中野 21:00 約100名(ほぼ満席) オトコ6:オンナ4


7回目を迎えたR18 LOVE CINEMA SHOW CASE、鎮西尚一監督『スリップ(熟女 淫らに乱れて)』は2回目の鑑賞につき詳述しないが、新宿国際名画座で御覧になった方、空調の音に悩まされず台詞がクリアに聴き取れるので再見をオススメします。


さてその鎮西監督推薦作品は堀禎一監督『東京のバスガール(したがるかあさん 若い肌の火照り)』。
スクーターは在るがケータイは存在しなかった昭和末期まで20年くらいタイムスリップさせてしまったかのような力技を見せてくれる。
無神経と紙一重ではなく、無神経そのもの、欲望に忠実な大らかさが作品内に充満しているのだ。
近親相姦を扱っているものの、あくまで軽やかでコミカル、脚本は佐藤稔。
平成のドテッ腹に風穴をあける痛快作品、上映は明日28日、日曜迄、急ぎ駆けつけよ!

人情紙風船

ラピュタ阿佐ヶ谷で行った西山洋市トークの第2話<「マゲをつけた現代劇」の可能性 〜『人情紙風船』について>がUPされました。
お待たせ致しましたが、どうぞ下記URLより御覧下さい!
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nishiyama_talk/