2010-01-01から1年間の記事一覧

性輪廻 死にたい女&性遊戯

シネマヴェーラ 16:20&19:00 約20名 サッカーW杯にウツツを抜かしていましたが、映画も観ておりますよ。 このままでは備忘録として役に立たなくなってしまうので、ちょこちょこ更新します。 さて足立正生特集より若松孝二監督『性輪廻 死にたい…

33号車応答なし

ラピュタ阿佐ヶ谷 19:20 約30名 ラピュタでの谷口千吉特集、『不良少年』がかなり良かったらしいが情報を得た時にはすでに間に合わずで『33号車応答なし』(55年)へ。 パトロールカー巡回をする池部良&志村喬の警官コンビを描いた作品なのだが、後半に入…

にくめ、ハレルヤ!

アップリンクX 17:00 約10名 板倉善之監督『にくめ、ハレルヤ!』、善意と悪意の境界が混濁してゆくところなど面白いと思ったが、いかんせん私に兄的資質が欠けており、いまいちノルことができなかった。

真夜中の羊

ユーロスペース2 21:00 約100名 ヤングポール監督『真夜中の羊』は、破綻間違いなしと思われるほどのアイデア過積載、イヤミやキッチュに落ちかねない箇所を多々含みながら、なぜだかスルリと走り抜けてしまう痛快作品であった。岡部尚は『姉ちゃん、…

音の城♪音の海

アップリンクX 15:00 約20名 大半若者 知的障害を持つ子供たちと音楽家たちとの演奏を通じた交流を捉えたドキュメンタリー作品。 秩序立てて物事を進行させようと試みる大友良英氏に対し、まるで言うことを聞かない子供たち。どうなることかと見守る…

やくたたず

池袋シネマ・ロサ2 21:00 約200名(満席立ち見) CO2inTOKYOより三宅唱監督『やくたたず』。 雪降る北海道でのロケ、モノクロでの撮影も自ら担当、大胆な物語説明の省略と、無謀とも思える何重もの挑戦を自らに課した勝負作品。 そこには簡単な共感…

姉ちゃん、ホトホトさまの蟲を使う

ユーロスペース1 21:00 約80名 演出実習作品の『おとしもの』、『破戒くん』を併せて大工原正樹監督『姉ちゃん、ホトホトさまの蟲を使う』。 海あり、人気のない町並みあり、トンネルありのロケ地、木更津が素晴らしい。 長宗我部陽子の姉、岡部尚の…

ローラーガールズ・ダイアリー

TOHOシネマズシャンテ2 15:50 約100名 また日記をサボッてしまいました。このひと月色んなことがあったりなかったりしたのですが、まずは元気の出る作品から再開。 ドリュー・バリモア監督『ローラーガールズ・ダイアリー』。 片田舎に生活する少女は、母…

ジョン・フォード Life Achievement Award

寄贈ビデオ 1970年アメリカ映画協会によるジョン・フォードへの授与式を収めたもの。 前日観た関係者へのインタビューはこの式のためと推察される。 総合司会チャールトン・ヘストン、進行役がダニー・ケイ、スピーチを行うのがジョン・ウェイン、ジェームズ…

映画の巨人 ジョン・フォード

NHK衛星第2 21:00 ピーター・ボグダノヴィッチ監督によるジョン・フォードについてのドキュメンタリー作品。 06年の作品だが、同年にインタビューを受けているのは、クリント・イーストウッド、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ウォル…

ポケットの中の握り拳

都内某所 14:40 約60名 イタリア映画祭で最新作『勝利を』が上映されるマルコ・ベロッキオ監督の処女長編『ポケットの中の握り拳』(65年)を観た。 日本語字幕付ながらカット頭で字幕が入らないこと多く、ちょっと不満だがそこは事情ありなので我慢。 盲目…

中国決死行

録画鑑賞 WOWOWで放映されたドン・シーゲル監督『中国決死行』を観た。 太平洋戦争の末期、中国大陸に不時着した日本の海軍大将を情報収集のため、米軍が医療チームを伴って身柄確保に向かうというお話。 1953年の作品で原爆投下の正当性を説いているが、そ…

ノン、あるいは支配の空しい栄光

岩波ホール 14:30 約60名 マノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90年)は、すでにDVD販売されているものの、今回『コロンブス 永遠の海』公開に当たってフィルム上映されている作品。 ポルトガルの歴史を振り返るもので、「1…

ダークナイト

DVD鑑賞

突撃隊

DVD鑑賞 ドン・シーゲル監督『突撃隊』は原題が「Hell is for heroes」とクール。 戦争アクションものでスティーヴ・マックィーンが寡黙なアウトロー兵士を演じているのだが、トーチカ攻略に向かうマックィーンの失敗と成功が何とも苦い。 戦争記録フィルム…

燃える平原児

DVD鑑賞 どうにも寒くてDVD鑑賞が続くが、ドン・シーゲル監督『燃える平原児』(60年)は原題の「Flaming Star」がほぼ死兆星、さらにエルヴィス・プレスリーが「オレはもう死んでいる」と言うことなどあって、どうも『北斗の拳』を想起してしまった。

ざくろ屋敷 〜バルザック『人間喜劇』より〜

DVD鑑賞 先日のシネドライブ2010で『東京人間喜劇』により大賞を受賞された深田晃司監督、その前作である『ざくろ屋敷』を見た。 静止画(画は深澤研氏)をカメラの移動・ズームで捉え、抑制されたナレーションで物語を進めてゆく、端正にして深みのある作品…

刑事マディガン

DVD鑑賞 ドン・シーゲル監督『刑事マディガン』(67年)は、犯人を取り逃した上、自分の拳銃まで奪われた刑事を描いた作品なのだが、不倫にいそしむカップルが未遂を含めて3組登場、汚職に手を染めている主任警部まで登場してきて、到底スムースに話が進むは…

マンハッタン無宿

DVD鑑賞 ドン・シーゲル監督『マンハッタン無宿』(68年)は原題が「COOGAN'S BLUFF」(クーガンのハッタリ)と、ドン・シーゲル作品には人名が入っていることが多いのでした。

スリップ&東京のバスガール

ポレポレ東中野 21:00 約100名(ほぼ満席) オトコ6:オンナ4 7回目を迎えたR18 LOVE CINEMA SHOW CASE、鎮西尚一監督『スリップ(熟女 淫らに乱れて)』は2回目の鑑賞につき詳述しないが、新宿国際名画座で御覧になった方、空調の音に悩まされず台詞がク…

人情紙風船

ラピュタ阿佐ヶ谷で行った西山洋市トークの第2話紙風船』について>がUPされました。 お待たせ致しましたが、どうぞ下記URLより御覧下さい! http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nishiyama_talk/

桃まつり 参のうそ

ユーロスペース1 21:00 約140名(満席・立ち見・入場制限) 作品は玉城陽子監督『1-2-3-4』、石毛麻梨子、大木萌監督『代理人会議』、安川有果監督『カノジョは大丈夫』、福井早野香監督『離さないで』の4本。 寒いし、予報外の雨はパラついているし、花見…

やくざ囃子

神保町シアター 14:15 約40名 マキノ雅弘監督『やくざ囃子』(54年)。 昼下りだと言うのに、もうすぐ4月だと言うのに外はとても寒く、劇場内大変暖かく、失礼ながら睡魔と戦いながらの鑑賞となってしまった。

息もできない

シネマライズ2F 13:35 約150名 ヤン・イクチュン監督『息もできない』、監督に主演を兼ねるところ、またその主人公が振るう暴力の質から初期の北野武作品を想起させるのかもしれない。 だが死すべき人間を殺せていない甘さもあり、私にはフィルメックスなど…

桃まつり 弐のうそ

ユーロスペース1 21:00 約80名 朝倉加葉子監督『きみをよんでいるよ』は音や映り込みなどを綿密に設計した作品で、車のナンバープレートまでケアしているのに恐れ入った。 加藤麻矢監督『FALLING』は対照的に、自主映画の軽さを生かして突っ走っているのが…

戦う兵隊&日本の悲劇

座・高円寺1 16:00 約60名 ご無沙汰してしまいました。 第1回ドキュメンタリーフェスティバルが行われていた座・高円寺はウチから歩いて5分くらいの場所にあるのに、 私にしては珍しく仕事が連発で入っており、結局通えたのはこの回のみでありました。 座…

映画美学校&三鷹オスカー

2月に京橋内で新校舎に移転した映画美学校、この日内覧会が行われるという情報をゲット。 軽い気持ちでフラリと訪れてみたら、入口に松本正道代表と事務局長がスーツ姿でスタンバイ。 私みたいなヨゴレがと躊躇したが、いちおう大人なんで平静装い、会釈&…

拳銃魔

DVD鑑賞 ジョゼフ・H・ルイス監督『拳銃魔』(49年)。 男と女の犯罪逃避行モノの祖形だけではなく『ブロンコ・ビリー』(80年)にも影響を与えていたのでした。

1-2-3-4

DVD鑑賞 3月13日よりユーロスペースでレイトショー公開の桃まつりpresentsうそ、参で上映される玉城陽子監督『1-2-3-4』が良かった。 青春期の終わりを迎えた4人の男女の日常を描いた作品なのだが、ゴロゴロゴロ〜と異物感を放っている。 役者の演技、…

波影

ラピュタ阿佐ヶ谷 10:30 約50名(満席) オトコ8:オンナ2 <シネスコ/未ソフト化/お葬式> 豊田四郎監督『波影』(65年)は、前夜酒の誘惑を断ち早起きした甲斐のあった佳作であった。 私が観ている若尾文子主演モノは増村監督を中心とした大映作品がほと…