マッチポイント

恵比寿ガーデンシネマ　１６：２０　約８０名　オトコ３：オンナ７

　恵比寿ガーデンプレイスが出来た９４年以前に、工場をそのまま生かした建物でおいしくビールを戴いた身としては、どうにも訪れるのが気恥ずかしい恵比寿ガーデンシネマ。予告編もル・シネマやシネスイッチ銀座のものでどんどん気分がダウンになっていった。しかし…。

　ウディ・アレン監督『マッチポイント』、ブラボー！でした。官能と背徳感ムンムンの犯罪劇。スカーレット・ヨハンソンがコロラド出身、酔うとエッチになってしまう女優の卵を熱演。唇と顎のラインを字幕が覆ってしまうのに苛立つほどエロティック。日本でこれが出来るとしたら柴咲コウくらい？　やったれコウ、日本映画のためだ、身体張ったれや！

　ただし女性率が高く、平均年収高そうな客層だったのが残念。ビンボー人でも臆することはない、むしろワーキングプアこそ観るべき映画。コウばかりに勇気を求めるな、行ったれ！