悲情城市

シネマヴェーラ渋谷 約150名 オトコ6:オンナ4 


 『ぽんこつ』観終えてのんびり渋谷へ向かい、Q-AXビルポスター展示前の喫煙スペースで一服つけてから4Fに上がると、えっまさか、ウソでしょ? の満席立ち見。ホウ・シャオシエン監督『悲情城市』って158分あるんですけど…。シネマヴェーラ初かどうかは知らず、祝辞を述べたい気持ちはありながらも複雑な気分で座布団を受け取る。


 公開当時(89年)に観ていたが私がワカゾーだったので理解できていなかった部分も多々あり、床に座った甲斐はあった。兄弟の中で一番地味だった末弟が跡目を継ぐ台湾版『ゴッドファーザー』だとばかり思い込んでいたのだが、曲がりなりにも行き続けるのはガオ・ジェでした。地味といえばシン・シューフェン(辛樹芬)、ホウ・シャオシエン作品のヒロインはこの後、伊能静、そしてスー・チーへと移行していく訳ですが、シン・シューフェンは実業家と結婚、渡米し、この作品を最後に女優業から引退してしまった模様です。
 そういえば上映素材変更の掲示もだんだん目立つ場所へと移行していました。