鳳鳴−中国の記憶

アテネ・フランセ文化センター 17:00 約170名(立ち見多数) オトコ6:オンナ4


先日の山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞を受賞した作品の上映とあって会場は超満員。上映前の16時から蓮實重彦氏の講演が予定されていたのだが、氏が開始時刻を一時間勘違いしており、大幅に短縮して10分程度の講義となってしまったのは残念。トラブル対応の勉強にはなりましたけどね。


中国における1950年代以降の、反体制運動の粛清および文化大革命の波を夫と共に受けた女性がその半生を語るというもの。すでにそれに関する本を著しているようだが、メモも見ずに固有名詞の淀みもなく語り継ぐ老女の記憶力には驚かされる。不謹慎なのは承知の上で、どうもこうした種類の女性の語りとは肝心の部分がフィクションであったりすると、大して痛い目に遭ったこともないながら思ってしまう。
183分という上映時間の長さもあり、一般公開は難しいか。