なとりや

みなさん、メリー・クリスマス!


とは言え誰も何もくれそうにない。
私はOLではないのだが自分でこの一年頑張った御褒美をギブすることにした。
フランク・ミュラーの腕時計にしようかと思ったが少々予算オーバーなのでブーツに決定。
オシャレではなく、この時期足元が寒いと出掛ける気が起きないという実用性に因る。


そこでABCマートやらASBeeやら丸井やら伊勢丹やらを覗くがどれもこれも気に入らない。
スカした薄い革底は論外だが、ゴツイ登山用も重くて固くて、アスファルトジャングルを歩き回るのに適当だとは思えないのだ。
私は別段靴マニアではないし、心もかなり広いのだがイヤなものはイヤ。
こんなささやかな願いも充たされないのかとネットで探ってみるとあるじゃありませんか!


12万円もするくせに初めからカビが生えている(良好な状態を保つための加工だそうです)コイツとか、革が地面に接するデザインで擦れることによりジーンズのようにエイジングを楽しむそうなコヤツとか、ひと癖もふた癖もある連中を実際に履きこなした感覚を元にしてナマでリアルな魅力を伝えてくれているお店の名前は「なとりや」さん(HPトップページはhttp://www.natoriya.jp/)。メンテナンスの方法が靴ごとに記されているのも嬉しい。


さてこのHP掲載のあるブーツに深く魅了されたのだが、もちろん実物を見ずに購入を決めるほど心広くはない。
このサブイ中、都内メーカー直営店を訪れ、実物を見て手に触れ足を通し、その美しさと柔らかさと快さに一層心を奪われたのだが、色もサイズも在庫なしということで結局新潟にある、なとりやさんにお願いしたのでした。


映画と関係ねーじゃん! と思われるかも知れません。靴に詳しい方々の間では著名なお店、品々なんだろうとも思います。
商品(作品)に対する知識・愛情及び品揃えが、直営店・都内有名店より確実に上を行っていると実感した者として、コミュニティ・シネマの参照例になると思ったまでです。


ともかくブツ到着が楽しみ。