遠い明日

ビデオ鑑賞


長年観たいと念じてきた神代辰巳監督未ソフト化作品『遠い明日』(79年)が日本映画専門チャンネルで放映されたと友人に聞き、さっそく録画ビデオを借り受ける。


筋の通らぬ状況に置かれた、ひと筋縄では行かない登場人物たちが蠢く怪作。
短すぎるインサートショットと長すぎるオーバーラップが更に異様さを増していた。


最も一番驚いたのは私がすでにこの作品をたぶん映画館(おそらく中野武蔵野ホール、10年くらい前)で観ていたということ。
近年映画館で上映されていないのは上映用プリントがない(上映に耐える状態ではない)のだろう。
以前はソフト化される際には工程上プリントを焼く必要があったのだが、現在ではその必要がなくなったそうで、う〜む、名画座の置かれる立場は益々厳しくなっております。