濡れた二人

角川シネマ新宿 17:30 約20名 オトコ6:オンナ4 若年層多し


増村保造×若尾文子がラストとなる『千羽鶴』の、一本前の『濡れた二人』。
文子サマのお相手はスマートタイプが多い気がするが、この作品ではギラギラ漁師の北大路欣也
欣也相手にまたしても文子サマ、発情しちゃいます。
胸を露わにしているシーンはスタンドインながら露出度かなり高し。
オートバイの後部シートに跨るお姿も貴重だと思います。
そんなことより。


アングルを替え、人物を替えて何度も立ち現れるスリーショットの昂ぶりが尋常でない。
作品としての評価は『妻が告白する』の方が高いのかも知れませんが、
若尾文子の、女性としての激しさ、そして強さはこの作品の方が上。
あまりのあられのなさに人はたじろいでしまうのかも知れませんが、私は大好きです。
DVD化もされていないとは余りに過小評価。


プリントもピカピカに綺麗でした。
今回の特集のためにニュープリント焼いたのかと思うほど(スタッフに尋ねたが不明)。
入場料金まる取りシステムながら、プリント焼く費用に回しているなら悪くない。



チラシを他の劇場で見かけた覚えなし、喫煙所もなし、
右側の座席列が壁に接しているため、出入りが左側からしか出来ないというアホな造り、
飲食禁止はうたっていないがドリンクホルダーなしでアーム部短すぎと、
劇場としては好きではありません。
でもこうなったら「増村保造・中後期傑作選」とか出し惜しみしないで前期もやってくれ。
昨年観た『卍』は音声部分不良だったから焼き直してね。