荒野のストレンジャー&愛のそよ風

国立フィルムセンター 16:00&19:00 約220名→260名 オトコ7:オンナ3


PFFイーストウッド特集より『荒野のストレンジャー』と『愛のそよ風』。
どちらも73年の作品で、『愛のそよ風』に『荒野のストレンジャー』が不意に顔を出したり、『荒野』の湖が『愛のそよ風』の海へと拡がるのが楽しかった。
『愛のそよ風』は米国で興行的に不振、日本では劇場公開されなかった作品。
本人主演でなく、西部劇スターのイメージに反する恋愛モノだったからだろうが、ヒッピー少女=ケイ・レンツの落ち着きのなさ&物事の核心をずばりと突いてしまう言動が輝きを振り撒いている、とても素敵な作品でした。


今回、会場を渋谷東急からフィルムセンターに移したことについてはPFF、フィルムセンター、それぞれの思惑があるのだろう。
ただ私の意見として、膨大な所蔵作品を安価で間断なく提供し続けることが国家機関の最大の責務だと思っているので、この移動には反対です。
ソフト化されていなかった昨年のダグラス・サーク特集に比べると観客の入りはイマイチの模様だが、イーストウッド作品をぜひスクリーンで体験して欲しいとは思っています。