TOCHKA

映画美学校第一試写室 15:30


大傑作にして大問題作『TOCHKA』がいよいよ10月24日(土)よりユーロスペースにてレイトショー公開される(コチラご参照)。
もはや御覧戴くのはマストのこととして、この作品ぜひ複数回見て欲しい。
というのも私が鑑賞するのは今回で3度目だったのだが、そこでようやく気づいた重要な点があるからだ。
アンタの鑑賞能力が低いからじゃないの? と思われるかも知れない。
鑑賞の度にスタッフを含む幾人かの方々と意見や感想を交えながら、何とか辿り着いたところだ。


登場人物の藤田陽子菅田俊の如く、この作品初めのうちは当たり障りのないウソの応えが返ってくるのかも知れない。
なんかおかしいと引っ掛かりを感じたら、それを手放さず考え続けること、怒られるのも覚悟でそこから立てた仮説をぶつけてみること。
この繰り返しによってのみ、相手は次第次第に本当のことを漏らし始める…。


今回私が立てた仮説は、『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』を撮った松村浩行監督が単純な反復を行うはずがないということ、そしてまた「NO」で事を終わりにするはずがないということ。
すると果たして菅田俊は本当に? という点に大いに引っ掛かりを感じた。
ユーロスペースで確認すると共に、また新たな問いを打ち立てたい。


TOCHKA』は毎年スクリーンで上映されるべき作品である。
まずは第一回目のYESをいうために、是非是非是非ユーロスペースに駆けつけて欲しい。