ブルー・ジーンズ、バルドー/ゴダール&パパラッツィ

ユーロスペース1 22:00 約25名 オトコ8:オンナ2


ジャック・ロジエ監督の短篇3作品、『ブルー・ジーンズ』(58年)、『バルドー/ゴダール』、『パパラッツィ』(共に63年)。


乗り物、海、ナンパ、ダンスとその後のロジエ作品へ受け継がれる要素が全て詰まっている『ブルー・ジーンズ』は何とも幸福。


パンフレットの山田宏一氏の文章によると、破産寸前だったプロデューサーのジョルジュ・ド・ボールガールを、従来の製作費の3分の1で作った『勝手にしやがれ』で大もうけさせたゴダール
そのゴダールが太鼓判を押してボールガールに推薦したひとりがロジエだというのに、撮影を大幅延長した上に興行的にもコカす(『アデュー・フィリピーヌ』)と、ゴダールが何だか律儀な小市民に映ってしまうほどの強かな労働者ぶり、天晴れ也。


寒さ極まる中、しかも日曜22時からのレイトってどんな人が来ているんだろうと思ったが、若者中心にまずまずの盛況で何より。
ただ残念なのは最近ユーロの男子トイレが不衛生なこと。草食系男子に嫌われちゃうぞ。