宇宙戦争

eigahitokw2005-07-08


新宿プラザ 15:40 約200人 オトコ6:オンナ4

6月29日(水)に世界80カ国で同時公開の『宇宙戦争』に行って参りました。
地区一番館は本日限り、僅かに10日間で上映終了、二番館落ちです。
(新宿プラザ→新宿東亜興業チェーン、日劇有楽町スバル座


これは明日から『スター・ウォーズ エピソード3』が始まるからなのですが、
マトリックス・リボリューションズ』の興行収入を塗り替えたほどの
大入りだと言うのに情け容赦はありません。
容赦しすぎなのは、これだけ人間が殺され、
トム・クルーズが10歳の娘ダコタ・ファニングには繰り返し、
見るな、眼を閉じていろ、と命じる映画なのに何のR指定もかかっていないことです。
私は気が弱いので子供時代にこの作品観たとするなら確実にトラウマが残ります。
ちなみに一人しか死なない『ミリオンダラー・ベイビー』はPG−12です。


しかしハリウッド・メジャーの攻勢は本当に情け容赦がない。
いっぺんに多数のスクリーンで上映して、すぐおしまい(題してシネコン作戦)。
ロングランなんかしてもらっちゃ困る、次の超大作が控えているんだから。
その期間忙しかった人はDVDで観てね、すぐ発売するからさ。
大量投下で短期終結を図るのは彼の国の戦争に挑む姿勢と全く一緒です。


先日、日本でのVオリ(Vシネマ)市場の衰退を指摘しましたが、
宣伝のため2週間くらいレイトで劇場にかけるという形がありました。
ハリウッドは映画をDVDオリ(DVDシネマ)にしたいのでしょう。
シネコン作戦は大成功されてしまいました。
次なるミッションは価格破壊です。


現在劇場の入場料はだいたい一般1800円と
設定されていますが誰もそんなに払いませんね。
上映期間中でもチケット屋に行けば<特別鑑賞券>なるものがあるからで、
以前は1500円でしたが現在は1300円まで下がっています。


薄利多売のメジャーさんには痛くも痒くもないんでしょうが、
販売手数料10%を差し引くと1300×0.9÷1800=0.65。
客ひとり当たり35%も収入が減ったら中小企業は潰れるしかありません。
先住民を殲滅してしまえばあとはやりたい放題。
勝手に自滅してくれることはありえないので地球外生命体より恐ろしいです。
知恵と勇気を試されているのは私たちの側なんです。


ミニシアター系良心的(?)作品が入場料を安くしたからといって、
お客さんが激増するとは私には思えません。
メジャーにつきあう必要なし!
デフレスパイラルに巻き込まれたら待っているのは地獄!
逆に入場料あげるくらいの度胸と覚悟を持て!


などと、とんかつを茶漬けでかき込みながら思いました。
歌舞伎町は<すずや>です。
http://www.toncya-suzuya.co.jp/index.htm


最後になってしまいましたが『宇宙戦争』、素晴らしいです。
トラウマ残るくらいじゃなきゃ大した作品じゃありません。
口開けてポカンと見入ってしまいました。
まだ観てないけど『スターウォーズ EP3』より絶対見る価値アリと保証します。
ぜひ地区二番館で御覧になって下さい!


あ、忘れるところでした。
7月10日に地下上映会同志がニコラス・レイ上映会やります。
詳細はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/3113/1112560998/2
矛盾しているようですがカンパ500円と安くてお得です!