稲妻 おかあさん

新文芸座 17:10&18:50 約180名 オトコ9:オンナ1


本日は男性トイレに行列の出来る劇場=新文芸座に行って参りました。
オトコ率の高さも異様ですが、
私が行く度どんなプログラムでも、
客席が7割以上埋まっているというのは本当に驚異的です。


ちょうど一年前新文芸座では中島貞夫特集をしていました。
その前に行われていた深作欣二特集が三百人劇場で芳しくなく、
大阪ではシネ・ヌーヴォがそのせいで潰れかけたと噂されるほどの不入り。


深作でそれなんだから中島貞夫、誰が見るんだ?と思っていたら大入り!
更に場内アナウンスによると大槻ケンジ・セレクトのオールナイトは、
満席につきすでにチケットの発売をしていないとのこと。
満席でオールナイトなんて酸欠になりそうですけど、
そうでなくとも、いったいどーなってるの? とクラクラしました。


今回の予告では『Shall We Dance』と『炎のメモリアル』の二本立て、
一年前の時には『ラスト・サムライ』と『半落ち』の組み合わせに眼をひかれました。
一体何つながりだと言うんでしょう?
ジャンルや国境・固有名詞を超えて、もうなんでもアリです。
私は日替りプログラムしか行ったことがないのですが、
上記2プログラムのような週替りモノも7割埋まっているなら、
もはや至福千年の桃源郷ですね。


成瀬巳喜男作品の母娘について。
田中絹代香川京子(『おかあさん』)はあっても、
浦辺粂子高峰秀子(『稲妻』)はないだろうと思っていたがアリでした。
なんでもアリではなくラストの並んで歩くシーンで納得させられます。
デコちゃん、ブドウの食べ方がとってもキュートでした。