WEEKEND BLUES

eigahitokw2005-07-12


谷東急 17:00 約130名 オトコ4:オンナ6 若者多し


本日は27回目を迎えた<ぴあフィルムフェスティバル>に行って参りました。
会場はこんなとこに劇場あったのか、という渋谷東急。


事前予想は業界関係者多数、オトコ度高し、澱んだ空気を覚悟していました。
ところがお客さん、若い、オンナ率高し、しかも美しい方多数で、
グダグダの宿酔いをおして来た甲斐があったと、すっかり多幸感に包まれました。
自主映画の上映会って役者関係なのか、結構ベッピンさん多いです(本当!)。
あとついでに言うわけではありませんが、
亀虫』など冨永昌敬監督作品でお馴染み、杉山彦々さんもいらしてました。


作品は今週末より公開『運命じゃない人』でカンヌ四部門を受賞した、
内田けんじ監督の初長篇『WEEKEND BLUES』 。
自主映画界のゴッドマザー(以下ゴドマ)=荒木啓子さん司会による、
監督・主演のトークショーもあったので、そのレポートを含めて述べてゆきます。
なお画像は幽霊ではなくカンヌ鉄道賞のトロフィーを手にした監督ご本人です。


WEEKENDと言っても別にゴダールにオマージュを捧げている訳ではなく、
週末の出来事を描いていて、実際キャストが会社員のため、
毎週末、半年間に亘って撮影されたとのこと。
主演・中桐孝さんの演技が見事なのでプロ(志望)の役者さんかと思っていたら、
中学時代からの監督の友人で演技経験・関心はなしだそうです。


7月4日に提案した他に仕事を持ちながらの日曜映画監督か? と思ったのですが、
監督自体はフリーターか無職だった模様。
撮影中は家賃2万4千円也の風呂なし四畳半アパートに、
芸人志望の友人とふたりで住んでいた(!)が、
それさえも払えなくなり実家に戻って編集作業をしたとのことでした。


脚本に費やしたのは2ヶ月で自宅近くのジョナサンで書かれたそうです。
隣のテーブルの会話がヒントになったり、
適度な雑音が煮詰まらなくてすむので良いそう。
深夜のファミレスでシナリオ書くプロは多数存在するしオススメ、とゴドマ。


監督を志したきっかけはジャッキー・チェンプロジェクトA』のNG集を見て、
映画とはこんな風にして作っているのか! と感動したからとのこと。
同じ理由で監督となった人は多いので未見の方は是非どうぞとゴドマ。


若い人が多かったのは<学校関係者>という受付窓口があり、
映画学校や大学映画サークルに招待券バラ撒いたんじゃないか、
という疑念も湧かぬではありませんが、作品含めてともかく楽しめました。


次の回の上映は石井聰互監督の『高校大パニック』と『突撃!博多愚連隊』で、
上映を重ねたため8ミリプリントがボロボロになってしまい、
門外不出だったものを今回DVD化して上映可能になったとのこと。
こうしたDVD上映は大歓迎です。
実は伝説的作品ながら未見だったので見ようかと思ったのですが、
空腹には勝てず<味の店 錦>で鶏肉ネギ炒め定食 880円を食す。