BAMBI★BONE フアンナイ

谷東急 13:45 約160名 オトコ5:オンナ5 若者多し


平日昼間から映画観ている私ですが、そう暇なわけではありません。
上映会の準備計画を含めて、やることは一杯あります。
でも本日も行ってしまいました、ぴあフィルムフェスティバル
断じてベッピンさんに心奪われた訳ではなく、
PFFコンペ部門に<絶賛と拒否反応にまっぷたつの問題作>という
『BAMBI★BONE』があったからです。


賛否両論と言われるとつい駆けつけてしまう私もチョロイものですが、
結論から言わせて頂くと「断固・賛!」です。
小学6年の男子に実の父親が近親相姦をするという場面があり、
自主映画なのにR-15指定です。
R指定なんて単なる自主規制で違反しても法的な罰則は何もありませんから、
渋谷のり子監督は勲章だと思って誇って下さい。
大丈夫、映画上映専門家が保証いたします!


現在中学3年生の角田紳太朗くんが本日進路指導とのことで、
会場に来れなかったのは残念でしたが、
しっかりしたコメント(byメール)に感心致しました。


昨日の内田けんじ監督は「冷蔵庫を開けて中身を確かめてから料理する」
という表現をされていました。
時間的・経済的制約の多い自主映画で、立派な戦略だと思います。
しかしそれだけでは飽き足らないのがゼイタクな観客というもの。


トークで「内容が内容なので(主演ふたりの)両親にとことんお話して
趣旨をご理解してもらった」と仰ってましたが、
それにしたところで同世代ではなく、当時小6と中3の子供を演出するのは、
かなりの労苦があったことは容易に推察されます。
よくぞ逃げずにこの題材を選択したもの、あなたのガッツに感服します。


どうしても主演のふたりに賛が集まるでしょうが、
いつもスウェット着て菓子食ってるデブッチョ二人組の女の子もキュートでした。
そして突如橋上に出現した遠藤ミチロウ氏!
氏を「あのストリートミュージシャンの人」と呼んだ、
トークでの質問者も失礼千万ですが(メシ喰わせねーぞ!)、
もっと恐ろしいのは「父よ、あなたは偉かった」を熱唱する氏の脇を、
ガキども(失礼!)に駆け抜けながら「バーカ!」と言わせた人です。
アンタこそ偉い!


ポスプロ作業に約2年かかったというだけあって、
編集と音の使い方もとても見事だったと思います。
これからの活躍に大いに期待いたします。


おっと、もう一本の『フアンナイ』(監督・本間卓也)について、
語る時間がなくなってしまいました。
なにぶん忙しい身なのでお許し下さい。