月はどっちに出ているwowwow版&あんにょんキムチ

アテネフランセ文化センター 17:30 約20名 オトコ8:オンナ2

本日は事前勉強の意味も含めてアテネフランセで、
山形国際ドキュメンタリー映画祭 前夜祭」へ。
『月はどっちに出ている WOWWOW版』は劇場版が出来るきっかけとなったもので、
諍いがあっても深刻になることはない、そのゆとりに、
当時見た際には気づかなかったバブル(末期ですけど)の空気を感じました。


『あんにょんキムチ』は松江哲明監督の日本映画学校卒業制作。
死に際に祖父が遺した「哲明バカヤロー!」の言葉で、
俄かに在日韓国人の血に目覚めた松江氏が一人暮らしをしている妹のところへ、
「オメー何も考えてねーだろ〜」的説教をたれに行くのだが、
松江氏自身はいまだ踏み込んでいなかった(作品冒頭で敢行)、
友人に対する在日韓国人であることの告白を妹はすでに中学時代に済ませており、
ナレーションもこの妹さんが担当されていることもあって、
エラソーに振舞う兄に対して「しょうがないな〜」的支え方がとてもおかしかった。
ただ祖父が死んだのは撮影時から5、6年前の話だし、
どこまでが<本当のこと>なのかは判りません。


いまだに「高校生にしか見えない」と評される松江氏ながら、
その後短期間での八面六臂の活躍は大注目!
嘘ではありませんが未見作品ばかりでこれから追いかけるというのが<本当>です。
しかしご本人が来場されていたというのに舞台挨拶も設けず、
次のプログラムも見ようかと思っていたのだが、
皆ぞろぞろ帰ってしまい全く<祭>の雰囲気がなかったので私も退散しました。


さて9月14日分のSCRさんのコメントにもあったルビッチですが、
アテネでやる「ドイツ映画史縦断 1919−1980」で上映されますね。
HPにはまだ詳細がUPされていないので作品名を記しておくと、
『牡蠣の王女』、『パッション』、『寵姫ズムルン』、『デセプション』です。
他にもパブストエドガー・G・ウルマーフリッツ・ラング(『M』)、
デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)、アレクサンダー・クールゲ、
ファスビンダールドルフ・トーメと垂涎のラインナップながら、
各作品一回のみの上映で平日17時前後から開始とは厳しすぎる!
勤め人は見れませんって。