かえるのうた

eigahitokw2006-01-22


ポレポレ東中野 21:00 約40名 オトコ7:オンナ3


日曜のレイトは人が入らないと言われてますが結構入ってました、
作品は、いまおかしんじ監督『かえるのうた』。


小沢真珠似の平沢里菜子が、かえる似の向夏(こなつ)をバカ呼ばわりするのだが、
ご当人もかなりバカ、というか若き登場人物はオトコもオンナも押しなべてバカ、
そしていとも簡単にセックスするというのは『カミュなんて知らない』と一緒なのだが、
見ていてバカバカしい感じは全くしないばかりか、切実に痛みを感じるのはなぜか。


長廻し+時間・説明の大胆な省略=開き直り、ではあり、
神代辰巳相米慎二という系譜をいまおかしんじが受け継いでるとは思うが、
そこで用いられている演出術はふたりとは全く異なるものの様子。
とりあえず安直に、いまおかマジックと呼んでおくが、
20本近くある未見の作品に徐々に当たってその正体を探りたいと思う。


ところで上映後のトークショー、画像右のいまおかしんじ、左の坂本礼両監督が、
画面に映っていない助監督の大西裕・伊藤一平をご接待していて笑えた。
一万五千円の家賃すら2年間滞納して追い出され、かつていまおか・坂本両監督も住んでいた新宿にある<ピンク映画のトキワ荘>に共同生活という、助監督の待遇はスサマジイと思うが、二人にはいまおかマジックも通用せず、全くのお手上げ状態なのでした。