映画監督って何だ!

eigahitokw2006-03-24


新文芸座 17:15 約160名(トークは約230名) オトコ6:オンナ4


上映会の準備しなきゃならないし未見のファスビンダーもやっているのだが、
何しろ性根がミーハーに出来ているので伊藤俊也監督『映画監督って何だ!』。


今回の入場料金には注意を払っていなかったのだが、通常2本立てで一般1300円なのに1本で1800円というエクストラバガントに気づき券売機に千円札2枚を突っ込んだ状態でフリーズ。うまくいっているはずがない作品にこんな金額を払うのは大変業腹だったのだが、後続の「早くしやがれ!」という無言のプレッシャーにいとも簡単に負けてしまう。


文芸座フリークではない私が言うのも何だがトークショーはともかく17:15の回は通常より入りが悪いと思われ、客層も何だかキレイな女性が多かった。
作品内容も面白さ&退屈さ加減がなんとも想定内。手を替え品を替え「だから著作権は映画監督に帰属すべきなのだ」と語られる毎に腑に落ちない度が増加してゆく、といった具合。


だいたい「映画監督とは映画の著作権者である」と答えが第一義にあって『映画監督って何だ!』というタイトルにしているセンスが受け入れがたいし、これだけ監督が集まりながら一般公開は未定というのも実に心もとない。トークショーに先立ち上映された佐藤真監督ならびに映画美学校OBの面々(監督協会には属してない、はず)によるメイキング(300時間回したうちの10分間ダイジェスト、未完成)の方が「役者に挑む映画監督たちを撮る」という明確なコンセプトがあるので身内ひいきを差し引いても断然面白かった。


ともかく4月15日は恒例のピンク大賞オールナイト、そして5月2日にはヴィム・ヴェンダース監督が来場してしまう新文芸座ってエライとこやな〜と素直に思います。