ヨコハマメリー

テアトル新宿 10:30 約200名 オトコ4:オンナ6 年齢層は高かった


現在31歳、撮影開始時25歳という中村高寛監督のデビュー作『ヨコハマメリー』。
かつて横浜にいた伝説的老娼婦メリーさんを描いたドキュメンタリー作品。


森日出夫氏の写真集『PASS ハマのメリーさん』、五大路子さんのひとり芝居『横浜ローザ』、
山崎洋子さんのノンフィクション『天使はブルースを歌う』、そして清水節子さんの未完成に終わったドキュメンタリーの逸話や、メリーさんを知る者の話で進められ、
すでに横浜から出身地に帰郷したメリーさん自身をこの作品のカメラはなかなか捉えない。


観た直後には援用しすぎだと苛立ち、もどかしさも感じていたのだが、こちらのインタビューを読んで考えを改める。
HPでのキャストにもメリーさんがクレジットされていないことからも監督の姿勢は裏づけられ、よって本文2行目の紹介は誤りで、伝説的老娼婦メリーさんがかつていたヨコハマを描いたドキュメンタリー作品、となります。


更にHP監督プロフィールを読むとこの方、北京電影学院留学時に「日本インディペンデント映画祭」なるものも企画・運営しており、何だよ上映者としても負けてんジャン、
と上の世代のハマっ子はホゾを噛みました。
千円均一の日だったこともあるとは思いますがお客さん一杯で、
上映終了時に拍手が沸き起こったことも正直に報告しておきます。