陽気な監獄&牡蠣の王女

有楽町朝日ホール 14:45 約450名 オトコ6:オンナ4


作品は2本とも期待以上に素晴らしかった。しかし文句はある。
新作を紹介することが目的のこの「ドイツ映画祭」で「ルビッチ再発見」という面白いに決まっている2プログラムしか行かない怠惰な私が言うのもおかしいが、でも言う。


「ドイツ時代のラングとムルナウ」でも各方面から非難されていたように生演奏付はチケット代が高い(前売り一般2000円、学生・60才以上1800円)のだが、それを更に指定席を設けて200円ずつ上げにかかる、というのは一体どんな神経の持ち主なのだろう。せめて中学生以下500円とか年齢別にでも下げて然るべきだと思うのだが、お金に困ったことのない、いとやんごとなきお方たちが新しい観客を育てるなんて気持ちはさらさらなくやっているのね、としか思えない。


今の若い方、私の周りだけかも知れないがホントお金持ってない。百円単位に汲々してる。朝日新聞文化部の方々、VIPの応対にあくせくするばかりでなく、会場で受付とか案内してるアルバイトの若い衆の声にぜひ耳を傾けて欲しい。そもそも若者は新聞なんか読まないので今回のルビッチ上映も知らなかった(知ってたら行ったのに〜)という人も多かったし。


17日に行われる座談会も誰が出席するのか、テーマは何なのか、チラシ・HPでの告知なし。私がこの日訊ねたら「あそこに書いてあります」と入り口付近のボードを指差されたのみ。チラシ・HPで間に合わなかったのなら、せめて入場者にコピー配布すべきだと思っていたのだが、そもそも入場無料の座談会に動員はかる気は毛頭なし、ということなのでした。


あなたたちがここ10年くらいに企画した映画祭やイヴェントには多数参加させてもらいました、感謝もしています。でももはや優れた映画作品を上映すればOK、という時代ではないでしょう。危機感というものが全く感じられませんでした。