極楽ゾンビ&胎児教育

eigahitokw2006-08-03


 万田邦敏監督作品を『UN loved』(02年)しか見たことがないなら、この『極楽ゾンビ』(90年)、『胎児教育』(91年)を御覧になるとだいぶイメージが変わるかもしれません。軽妙洒脱な笑いと恐怖。関西テレビが放映したもので新宿ツタヤではTVドラマコーナーにあります。


 若き映画狂はTVドラマなんて! と思うかもしれません。でも黒沢清監督『白い肌に狂う牙』での万田邦敏さんのクレジット名=木暮治とは日本テレビで74年から放映された『傷だらけの天使』(深作欣二神代辰巳工藤栄一などが監督)での萩原健一の役名=木暮修から採られたもの。


 1980年にやはり日本テレビで放映された『警視K』は大いにオススメ。監督は大半が勝新太郎ですが黒木和男と森一生も一話ずつ担当。どう見てもアドリブ連発の勝新の演技を浴びた周囲の役者のとまどいを隠しきれない姿が楽しい! 本気で殴ってる、台詞とても聞きづらい、画面暗すぎなどなど現在のテレビの常識では考えられないことが平然と行われているので是非どうぞ。


 画像は怪しいオジサンというより渋くキマッてて、ひとりだけズルイ万田邦敏氏。