全国映画祭コンベンション

六本木アカデミーヒルズ49F 19:15 約180名 オトコ7:オンナ3


 東京国際映画祭2発目はコンペティションでも特別上映でもなくコンベンション。ただし仕事終わりからだったので第1部「映画祭の現在(いま)−」は間に合わず第2部からの参加。ちなみに第1部シンポジウムのパネリストは、ゆうばり国際ファンタスティックに山形国際ドキュメンタリーという現在厳しい状況下にある映画祭の代表に、@ffあおもり映画祭(なみおか映画祭ではアリマセン)と神戸100年映画祭という自主・NPO主導の代表によるものであった。せっかく戴いた資料なのでそれぞれの年間予算と観客動員数を抜粋しておく。約9900万円・約2万1千人(ゆうばり)、約1億8千万円(2年分)・約2万人(山形)、約190万円(+参加チーム独立採算制)・3000〜4000人(あおもり)、約700万円・3000〜4000人(神戸)。


 さて第2部「国際映画祭について」の講演者はベネチア国際映画祭ディレクターのマルコ・ミュレール氏。トリノから始まりペザロ、ロッテルダムロカルノそして現在のベネチアと映画祭に携わり(後記4つはディレクターとして)、鈴木清順加藤泰特集を行い、またサミラ・マフマルバフ監督『ブラック・ボード(背負う人)』などの製作もしている、多彩なキャリアのお方である。なのでわずか30分強の時間でそれをまとめるのは無理があった。実に偏見ではあるがイタリア人オトコの話ってアッチ行ったりコッチへ来たりムコウへ飛んだりで、まことに取りとめなく果てしない。10秒の簡潔な質問に10分以上も答えられたら頭痛いんですけど。持ち時間30分のflowerwildさんのインタビューは一体どんなことになるのか? 時間切れにより唯一の質問者になってしまった方が著した『映画巡礼』でも再読しながら楽しみに待ちます。


 講演の後は別会場、こんな機会でもなければ入ることのない六本木アカデミーヒルズ49F「スカイスタジオ」にて、濡れそぼる東京の夜景を見下ろしながらアルコールとおつまみを大いに堪能しました。以上は文化庁のカネ、つまり私もごく僅かながら支払っている税金によるものなのでもちろん無料でありました。東京国際映画祭、こんな楽しみ方もあるんですね。