イザベラ

TOHOシネマズ六本木ヒルズ5 13:40 およそ180名 オトコ3:オンナ7
年齢層高し


 香港のパン・ホーチョン監督については同じ東京国際映画祭で一昨年上映された『大丈夫』、『ユー・シュート、アイ・シュート』そして自主制作の『夏休みの宿題』しか見ていない(『ビヨンド・アワ・ケン』、翌年上映された『AV』は売り切れでした)。そんな私が言うのも何だが、この『イザベラ』の立ち上がりは同監督が得意とするコメディタッチではなく、新人女優イザベラ・レオンの表情も硬いのでやや不安を覚えた。しかしアンソニー・ウォンが登場し、暑い夏の昼間に牛鍋食いながらポルトガル人を罵倒するシーンから俄然乗り出した。順撮りなのかどうか知らないがイザベル・レオンもこの辺りから俄然勢いが出て来る。


 30代半ばの男がナンパした女性、それは10代の頃つき合ったが結婚はしなかった相手が生んだ16歳の娘。母親の面影を色濃く残したその娘は自分を父ではなく男として慕ってくる。ほぼ同じ世代のだらしないエロオヤジとして滅茶苦茶感情移入して観てしまったが、女性からするとどうなんでしょう…。会場はウケていましたが一般公開は危ういか?