「冬宴@京橋」開催!

 年末恒例(?)の傑作選上映会。
ユーロスペースで1stCUTとして上映された作品、
映画美学校映画祭で話題を呼んだ作品なのになかなか観る機会のないものを集めてお送りする上映会です。
今回は映画美学校だけでなく、多摩美大・早大の作品をお招きしました。
また講師を務める井川耕一郎さんが86年に自主制作された作品も特別上映いたします。
作品上映後のティーチインも予定していますので、
様々な角度から(自主)映画を捉えなおす絶好の機会だと思います。
皆さま、ぜひお越し下さい!


13:20 ドキュメンタリーΩ篇
『みえない水』監督:加地耕三(2006年/DV/約20分)
かつて「成田か八ツ場か」と言われたほど激しい反対闘争が行われた群馬県の八ツ場(やんば)ダム。そこへ平成の弥次喜多コンビが乗り込み繰り広げられる珍道中。製作費80万円、荒戸源次郎事務所出身者による入魂の短編。


『あはは おほほ』監督:田村一郎(2003年/DV/47分・2003年1stCUT作品)
タイガー&ドラゴン」に先駆け、浅草寄席を捉えた作品。言葉は、所作はどう届くのか。日々異なる観客の反応を探りながら笑いを練り上げてゆくさまは、監督自身の姿勢と通底している。コチラご参照。


『無限の自由』監督:矢後智之(2003年/DV/68分・多摩美術大学卒業制作優秀作品)
メールマガジン「neoneo」にて詩人・鈴木志郎康氏の賞賛を受けた作品(コチラ参照。ただしネタバレあり)。
早大多摩美武蔵美と移動しながら現在はパフォーマンスも行っている矢後智之氏。
その変幻自在な確信犯ぶりに刮目せよ!


16:10 極北Ω篇
『人間の街』監督:嶺隼樹(2006年/DV/9分 早稲田大学CINEMAX SIDEVARG)
「必要ないモノは全て消してしまいました」とは監督の言葉。早大CINEMAX SIDEVARGとは西山洋市高橋洋、井川耕一郎を輩出した早稲田シネマ研究会の後継サークル。


『なななのか』監督:常岡弦
(2005年/DV/25分・新宿ゴールデン街学生映画祭 短編部門グランプリ受賞作品)
大和屋竺田中陽造を輩出した稲門シナリオ研究会からは早稲田映画まつりにて佐々木史郎賞、新宿ゴールデン街学生映画祭にて短編部門でグランプリを受賞した作品をお送りします。


『アカイヒト』監督:遠山智子
(2004年/8mm→DV/62分・2003年度映画美学校スカラシップ作品)
自主映画のひとつの極点をなす作品。
ユリイカ:特集 監督系女子」の映画美学校の項で『集い』が紹介されている、
遠山智子の圧倒的な強度を、ただ浴びて欲しい。

ユリイカ2006年12月号 特集=監督系女子ファイル

ユリイカ2006年12月号 特集=監督系女子ファイル


18:10 愛憎と官能Ω篇
『さらば、愛しき女よ』監督:長島良江(2006年/DV/10分)
待望の初監督にして主演作品。
その癒し系ルックスとは裏腹に作品世界はキリキリ切なく業深く、そしていとおしい。
映画美学校映画祭上映時には難のあった音の面を手直ししたヴァージョンで今回は上映されます。

『ついのすみか』(特別上映)監督:井川耕一郎
(86年/35分・オリジナルは8㎜ですが今回はVHSでの上映となります)
最新作『西みがき』や『寝耳に水』まで脈々と通じる井川ワールドの原点ここにあり。
食べる、寝そべる、戯れる。当時井川耕一郎監督23歳、早大シネ研在籍時の作品です。


『綱渡り』監督:小出豊(2000年/16mm/33分・2000年1stCUT作品)
大トリは映画美学校掲示板で多数のリクエストを集めた作品、待望の再上映!
先日の「十善戒」上映会における「不偸盗」(別題『お城が見える』)で卓越した腕前を披瀝した小出豊の1stCUT。
コチラとかContre Champさんのブログのコチラとかアチラをご参照下さい。


入場料金(全日券) 一般700円 U-23(23歳以下の方)500円
映画美学校 1F (中央区京橋3-1-2片倉ビル 銀座線「京橋」駅3番出口すぐ)