翼に賭ける命&大空の凱歌

自宅 オトコひとり DVD(録画・海外版)にて鑑賞


双方とも昨年観たものなのだが漏らしてしまったのでダグラス・サーク監督作品2本をここに入れておきます。


翼に賭ける命』(58年)は飛行機曲芸ガール(?)で官能的なドロシー・マローンが実はつらい立場にあることが新聞記者のロック・ハドソンによって明かされていく話(原題は「The Tarnished Angels」で「錆びついた天使たち」とか「傷だらけの天使たち」のような意味)。


この作品に先立つ『風と共に散る』(57年)ではドロシー・マローンの方がローレン・バコールを挟み、ロック・ハドソンに心を寄せていたので、その変奏と言えるだろう。子供を使っての導入などでは後年の『悲しみは空の彼方に』(59年)に繋がっていると言えるし、飛行機もの、ロック・ハドソン主演ということで『大空の凱歌』(57年)にも絡んでいる。


別の作品を観ることによって個々の作品の味わいも深くなるとおもうのだが、ウチの上映会で出来る可能性があるのは『悲しみは空の彼方に』のみ、と何とも残念な状況。その『悲しみは空の彼方に』も予定しているのですが、いつ頃と公表するとまた延期になるのが怖いのでここには記しません。1月21日にいらっしゃった際にスタッフにこそっと尋ねてみて下さい。


そのスタッフが現在フランスで研修中(もちろんカネ出してるのは別の団体です!)なのだがブログを始めたそうなのでコチラご紹介。12月23日の日記でキム・ギヨン監督特集のことに触れているが、監督の遺族がフランスにはオープンなのに日本に対しては一筋縄で行かない感情を抱いているそうで、『下女』もだいぶ以前からDVD化の交渉をしているのに難航しているようです。