お熱い休暇

シネマヴェーラ渋谷 18:30 約50名 オトコ9:オンナ1


こちとらたゆまず悪事計画&実行中につき休暇なんてあったもんじゃないが、確定申告書類作成するのにも飽きて平山晃生監督『お熱い休暇』(68年12月公開)。


平山晃生氏は豊田四郎氏についていた人でTV『水もれ甲介』などを監督したんですね。同年11月に公開された『吸血髑髏船』ほど松岡きっこの露出はなし。あからさまに007シリーズからのイタダキ企画ですが、モンゴルというあられもない役名で登場するマンモス鈴木は『私を愛したスパイ』(77年)、『ムーンレイカー』(79年)のリチャード・キールジョーズ)に先駆けています。多分このマンモス鈴木は元プロレスラーで、加藤泰監督『日本侠歌伝』(73年)の海辺の決闘シーン、画面奥でえらくゆっくり死んでいった人だと思います(役名は六甲山)。『ゴルゴ13』も想起させるものの同作品の雑誌連載は同年10月開始なので、すでに『ゴルゴ13』が007の影響を受けていたようです。


前回のヌーヴェルヴァーグ特集では年齢層若く女子率も高かったようですが、今回の丹波哲郎特集では休憩中男子トイレの前に行列ができ、すっかり文芸坐化していました。しかしダーティ工藤氏の手によるのでしょうか、「大俳優・丹波哲郎の軌跡−死んだらこうなった!」という企画タイトル、作品選出&紹介はお見事で小忙しいのについつい通ってしまいました。


次回の『次郎長三国志』・マキノ特集は一周年リヴェンジ企画で、土日祝は3本立てという出血サービスぶり。このガッツには敬服いたします。
とまあ、以前ケナした記憶もあるのだがこれくらい持ち上げれば晴れて帳消しだな、よし!
(自分でも組んでおいてなんだが3本連続して見るのはハードコアだと思う)