ローラ

ユーロスペース2 20:30 約170名(立ち見20数名) オトコ5:オンナ5


 近頃何やらウスラ忙しいし、ジャック・ドゥミ監督、アヌーク・エーメ主演『ローラ』は劇場で1回、ビデオ(オリジナルはシネスコながらトリミング版だったと記憶している)で1回観ているので、どうしようか迷ったのだが駆けつけて良かった、ソルマックよりウコンの力よりリポDよりも効いた。


 この作品、私たちが第一回目の上映会(04年6月)でかけようとしたのだが、既に上映権利切れで果たせなかったものだ。スクリーンで観る機会、とりわけ日本語字幕付は今回のようにフランス大使館クラスが特別協力についているくらいでなければ、まず観る機会はないはず。


 分かりづらいかもしれないのでちょっとご解説。本来契約期間が満了した海外映画作品プリントはジャンクしなければイケマセン。ところがその費用が馬鹿にならないので(数万円とか)倉庫で眠り続けることがある。本国政府が後援についたり、2回くらいの上映であれば海外製作会社から特別許可が下りたりして、そのプリントがある時突然スクリーンに映し出されることがあるのです。逆にハリウッドメジャーは金あるし、権利問題にうるさいので片っ端からプリントジャンク! よほどの名作以外、年数の経過したものはスクリーンで観ることは出来ないのであります。もちろん邦画は別の話。


 FC近くの地下よりも寺田倉庫で上映会やった方がよほどお宝に巡りあえるのですが、それはそれとして3月31日(土)17:30は日仏学院に駆けつけましょう。幾ら混雑しようとオラ知らね。