よせばいいのに

シネマアートン下北沢 20:30 


 まだ書いていない日記もたまっているのだが、『ホッテントットエプロン−スケッチ』の七里圭監督からご案内が来たのでいきなり3月15日(木)に飛んでご紹介。
 1980年代に制作された8mm作品の激レア上映会ですね。


第1部 『くずれてサンバ』  1981 60分  監督:高城千昭
         <休憩(10分)>
第2部 『湖底灯』      1985 42分  監督:飯塚裕之
    『時を駆ける症状』  1984 24分  監督:七里圭
    『砂鏡』       1986 11分  監督:飯塚裕之
☆会場費 カンパ500円


公式コメントは同じ早大シネマ研究会の井川耕一郎氏が執筆されている「プロジェクトINAZUMA」ブログを参照して戴くことにして、こちらは七里圭監督に戴いたメールを一部転載してご紹介します。<>内は私による註です。


『くずれてサンバ』は(ロマンポルノの)風間舞子主演、山川直人撮影
の<早大>シネ研史上の大傑作です。
高城千昭という人は、その昔、ヨーイチーアキ兄弟というユニットを組んで、
西山洋一<現:洋市>に多大な影響を及ぼした兄貴分です。
飯塚裕之氏は、『ついのすみか』<井川耕一郎監督作品>のB班監督(アサリ担当)<かつ主演>であり、
シネ研では珍しい、実験映画的(イメフォ−)な作品を指向していた人です。


とのことです。デジタル世代のイマドキの若者にオススメ致します。
などとエラソーに言ってますが、私も全作品未見なのでとても楽しみ。
『時を駆ける症状』は七里圭監督が15か16歳の時(17歳より訂正:どちらかはご本人も判らないそうです)、初めて撮った映画だそうです。
映画美学校の傑作選で上映したいとお願いした際には、
確か素材が行方不明と仰っていたような記憶があるんですが、まあ深くは追求しません<付記参照>。
こんな機会でなければ観られるのは本当に稀なはず、とだけ申し上げておきます。
会場のシネマアートン下北沢は6月にプロジェクトINAZUMAが公開される映画館ですので、
訪れたことがない方は、予習を兼ねてぜひぜひどうぞ。


<付記>
この日記を記した後、七里監督より連絡がありました。
『時を駆ける症状』は行方不明だったものが、ある後輩のもとから戻って来たそうです。
失礼な記述をしてしまい申し訳ありません。
ただ、かなりフィルムの痛みが激しく、音声トラックも良くないとのこと。
一方『くずれてサンバ』は26年前のものとしては、奇跡的な状態を保っているらしく、
山川直人氏時代のシネ研の技術力の高さを物語っている、そうなので乞うご期待!