理由ある太郎

eigahitokw2008-01-03

みなさま、あけましておめでとうございます。
お正月なので申し上げますが、私の名は光太郎です。
ですから光と花子さんのいない世界で生きていくことはできません。

そんな私は年末年始『照明技師 熊谷秀夫 降る影 待つ光』(キネマ旬報社)を読んでいます。
溝口健二作品を始め、鈴木清順相米慎二監督作品を担当した熊谷氏へのインタビュー本。
長谷川一夫ひとりにライト8台当てたとか、『東京流れ者』で背景が赤から白に変わるシーンはフィルターではなく照明によっているとか、興味深い話満載。
04年の刊行ですが、この本で述べられている技術・工夫は現在更に(特にデジタル撮影、自主映画において)喪失されてしまっているように思います。


自主映画の上映についてはかなりの盛況が珍しくない状態になりました。
ただしそれは東京における話で他の都市での壁は依然高いように感じます(反省もこめて)。
この状況を打ち破るのは、やはり狂気しかないのか?


ということで狂気のグラインドハウスが大阪上陸。
『一万年、後....。』(沖島勲監督)と『狂気の海』(高橋洋監督)が2月23日(土)から3月7日(金)までPLANET+1でレイトショー上映されるそうです。
2/24には宇波拓さんが在籍するホースのライブや、別日には沖島関連作品も上映予定とか。
詳細はコチラご参照。


自主映画上映のもうひとつの壁は継続性でしょう。
以前映画美学校で上映されたこともある塩田明彦監督作品が今度は東京芸大大学院(馬車道校舎)で特集されるそうでメデタシ。
1月19日(土)16時開場で『優しい娘』(82年)プラスお年玉作品に塩田監督と筒井武文氏によるトークショーありと正に福袋ですね、詳細はコチラ御覧下さい。


これにて私は新年会に行って参りますが、今年もよろしくお願いします!