まごころ&祇園の姉妹

アテネ・フランセ文化センター 15:10&18:00 約80→60名 オトコ7:オンナ3


成瀬巳喜男監督『まごころ』は、夫が召集令状を受け取ったことを聴き妻が涙するというシーンを、戦時下の検閲を相手にまかり通してみせた、成瀬の構築力に脱帽。少女映画の傑作なり。
溝口健二祇園の姉妹』の山田五十鈴の怪物ぶりも凄まじい。


両作品の上映に挟まれて葛生賢氏の講演があった。
出オチやるべし、登壇する際コケろ、とリクエストしておいたのだが涼しく流された。
緊張ぶりを楽しみにしていたのだが、何やらクールに決めていて更には予定の一時間を過ぎた辺りで「ではここでちょっと迂回して」とのたまう堂々ぶり。
時間配分や聴衆との遣り取りといった技術は経験値と共にあがって行くことでしょう。


さて打ち上げの席で2月7日(木)17:30より同所にて講演を行う西山洋市監督にチラリと伺ったところでは「背中」について話をするそうです。ご本人の背中も特徴あるものだけに、こちらも楽しみ!