わが幼少時代のポルト&神曲

ユーロスペース1 14:20&16:20 約40名 オトコ5:オンナ5


夜顔』+オリヴェイラ監督作品、銀座テアトルシネマよりユーロスペースへのムーブオーバー。
『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』、『神曲』はデジタル上映とチラシに記されており、予想通りDVテープではなくDVDでの上映。ブルーレイでもHD-DVDでもないのでスクリーンに拡大されるとアラが目立って仕方ない。


紀伊國屋レーベルのこの種の作品はレンタル店に置かれていない上、単価も高いので、DVD購入が無理ではなくとも躊躇するサブプライム(低格付=中流ビンボー人)、および映画はテレビモニターではなくスクリーンで観たいという層に向けたプログラムなのだろう。


今回以降も紀伊國屋レーベル作品が劇場でDVD上映されることは充分考えられる(在庫切れや間もなく契約期限が切れる作品群はそうするしか利益の生みようがない)。
しかし今回のDVD上映でスクリーンよりもテレビモニター(大型なら猶のこと)の方が遥かに画質が良い、交通費や複数回観られることを考慮に入れ、貸し借りも含め共に観る友人・知人が二人以上いるなら、DVD購入した方がお得ですらある(『神曲』DVDは4536円、入場料金は一般1400円)、と気づいてしまった中流ビンボー人をナメてはいけない。


現在騒がれているサブプライム・ショックとは一握りの中流ビンボー人が世界中の企業、資本家、富裕層を震撼させている事態なのだ。主体性も連帯感も、暴力沙汰すら欠いた21世紀型の革命だとも言い得る。


ん? 話が大きくなり過ぎて自分でも何が言いたいのか判らなくなってきたぞ。
ま、崩壊させるならユーロとか紀伊國屋とかちっぽけなとこじゃなくて東宝にしましょう!
ということでいかがでしょうか。