背徳映画祭Bプロ

LA CAMERA 20:00 約30名 オトコ5:オンナ5


まさか西山洋市監督の新作をイメージリングス<背徳映画祭>で観ることになるとは思わなかった。
その『吸血鬼ハンターの逆襲』、クレジットに役割表記はないので上映後監督に伺ってみると、脚本も自身で書かれた他、カメラも自分で回されたとのこと。
これは出品依頼から上映まで約一ヶ月半くらいしか時間がなかったそうで、その制約も大きかったと思うのだが、驚いたのは編集も監督自身が手がけたということ(初めての経験だと仰っていた)。


そのせいか従来の作品との触感の違いに緊張しながら観進めてゆくと、大いなるウッチャリが待っているという…。


とかく予測と異なる作品であったが、背徳映画祭としても破調のことであったろう。
その点、いまおかしんじ監督『ヘルシンキの濡れた砂』は、監督にオトコ、オンナひとりづつ、設定だけで脚本なし、行き当たりバッタリの進行は背徳映画祭のスタンダードと呼ぶべきスタイル。
そして最後にそのオトコとオンナをパンツ一丁にしてしまうのは監督の徳の高さと感じてしまうが、やはり確かな手腕によるものなのだろう。