役に立つ山中貞雄

みなさま、お待たせ致しました。
以前ぼんやりお伝えした企画上映を発表いたします。


山中貞雄特集を5月30日(土)より阿佐ヶ谷レイトショーにて、
西山洋市監督をクルーにお迎えしてお送りします。
詳細はこんな感じであります。


役に立つ山中貞雄
西山洋市Presents!

5月30日(土)〜6月5日(金)『丹下左膳餘話 百萬両の壺』(1935年)
6月6日(土)〜6月12日(金)『河内山宗俊』(1936年)
6月13日(土)〜6月19日(金)『人情紙風船』(1937年)
6月20日(土)〜6月26日(金)『戦国群盗傳』(1959年 監督:杉江敏男


ラピュタ阿佐ヶ谷にて 連日21:00よりレイトショー
一般1,200円 学生・シニア1,000円 会員800円 水曜サービスデー1,000円均一
☆5/30、6/6、6/13、6/20は西山洋市監督の講演つきです。


28歳と10ヶ月で夭折した山中貞雄監督、今年は生誕100周年(1909年11月生)に当たります。
溝口健二(1898年生)、小津安二郎1903年生)と並び称される才能の持ち主ながら、
現存する監督作品が3本しかないために、顧みられる機会があまりにも少ないのが現状です。
そこで今回やはり上映されることが稀な(未ソフト化)脚本作品、
『戦国群盗伝』(潤色:黒澤明 主演:三船敏郎)を加えてお送りします。


助監督としてはダメの烙印を押されながら、内地兵役中にシナリオ書きまくり、
除隊したら売れっ子ライターになっていて、監督デビューを果たした山中貞雄
熱狂的な支持を得て、将来を大いに期待されながら、出征した中国戦線に命を散らす。
現在、監督作品21本(共同監督を含む)の内、観ることが出来るのはたった3作品。
その登場人物たちは生活が貧しくても、決してユーモアと正義とアクションを忘れない。
そんな山中貞雄の作品は、現在どのようにアクティブなのか?


山中貞雄を深くリスペクトする西山洋市(『INAZUMA稲妻』、『吸血鬼ハンターの逆襲』監督)が、
現在だからこそ役に立つ山中貞雄を皆さまにプレゼントします。
どうぞ五感を全開にしてお立会い下さい。


以上は「やみつきCinemaCrew」の第1弾としてお送りします。
以降、映画制作者・批評家をクルーにお招きし、不定期ながらシリーズとして上映します。
ということでこれを機会にブログタイトルも変えてみました。
改めましてよろしくお願いします。