無限なるアニメーションの世界

PA/F SPACE 15:45 約30名 オトコ4:オンナ6 若い方多し


連続企画のvol.2は言葉のない世界と題し、上映作品はフレデリック・バック監督『クラック!』、ブジェチスラフ・ポヤル監督『バラブロック』、盛特偉監督『山の音 琴の詩(琴と少年)』、ライアン・ラーキン監督『ストリート・ミュージック』、ダイアン・ジャクソン監督『スノーマン』の5本。


こちらの上映団体はFILMRONICさんと言うのだが、連続企画についてお悩みがあるとのこと。
それはフィルム貸出元の都立日比谷図書館が3月いっぱいで千代田区に機能移管し、16ミリ部門は多摩図書館に移されるということだそうです。都心部からのアクセス条件が大きく異なるのが問題で、16ミリ上映会の先達、短編調査団さんも4月以降上映形態を変えるらしい…。


先日シネマヴェーラで行われていた「紀伊國屋書店レーベルを讃える」で上映されていたフレッド・タン監督『離魂』だが、私たちはこの作品と同監督の『怨の館(怨女)』を16ミリで上映したことがある。台湾資料センターが無料貸出をしていたのだ。05年05月のことで、このちょっと前辺りから権利問題がうるさくなり、もはや台湾資料センターでは貸出を行っていない。


権利問題だけではなく保管(画質劣化からスペースの問題まで)や上映技術の関係もあり、16ミリ上映会は厳しい状況にあると思う。だがしかしその素材すべてがデジタルに変換されるはずもなし、また味わいも画質だけでなく大いに異なる。


映写機がカタカタ鳴る音を聴きながら観る、一作品が終わり、その巻取りの時間に上映者の語りや休憩が挟まれりする、そんなスタイルを未体験の若い方がいたら、是非上記2団体の上映(短編調査団の次回上映は3月25日水曜日20時より)に駆けつけて欲しい。