女の一生

新文芸坐 20:50 約100名 オトコ6:オンナ4 <未ソフト化作品>


女の一生』といっても原作はモーパッサンでも山本有三でもなく森本薫で、増村保造監督版(62年)。
増村と京マチ子が組んだ『足にさわった女』が空振り感強く、増村も京マチ子山本富士子同様、あまり評価していない(「わたしの女優論」参照)ので、正直さほど期待していなかったのだが、これがなかなか良かった。


良かったのは京マチ子というより増村の技術で、95分間で女の一生を語り切ってしまう、それも京マチ子の生涯だけでなく、代理(擬似)母としての東山千栄子、娘としての叶順子と3世代併せて語ろうとしているのだから大胆不敵。
中川芳久氏による撮影もリキ入っておりました。