瀧の白糸&東京行進曲

DVD鑑賞


かなり以前に見たきりの溝口健二監督『瀧の白糸』(33年)。
フィルムアート社刊『映画読本 溝口健二』により、ふたつの大きな見所が失われていることを知る。
すなわち、「色餓鬼のような凄み」があったという地下室の剛蔵(=菅井一郎)の姿が検閲により、
白糸(=入江たか子)と欣弥(=岡田時彦)の自殺が欠落により、それぞれ見られないという次第。


それでも『瀧の白糸』は114分中97分残存しているのに対し、『東京行進曲』は102分中たった18分(DVDでは字幕の関係か約23分ある)しか残っていないので、おおよその雰囲気しか判らない。


さてこのDVDは高円寺北口のAUVISS(コチラご参照)でレンタルしたもの。
デジタル・ミーム無声映画の名作を全10巻シリーズで出した1巻目にあたる。
このシリーズ、弁士を松田春翠氏か澤登翠氏かで選べたり、字幕は英語、中国語、韓国語も付いているし、当時の音源を使用したBGMが付いているし、という大変なスグレモノ(コチラご参照)。
DISCASやDMMじゃレンタルしてないので高円寺迄いらっしゃ〜い!





溝口健二―情炎の果ての女たちよ、幻夢へのリアリズム (映画読本)

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