蟲たちの家・絶食

  ユーロスペース 21:00 満席 オトコ?:オンナ?


今週で終了とか明日でおしまいとかばかりで、
この日記は臨終報告か、縁起でもないっ! という声が聴こえてきそうなので、
本日は頑張って初日に駆けつけてみました。
楳図かずお大先生の舞台挨拶もあるから混むかなと思い、
19時半には劇場に行きました。


ところが満席・売切れ。
うーむ、ぐわしっ!
入れないと知った10代少女も悲痛な叫び声を挙げていました。


元々「楳図かずお 恐怖劇場」は2作品ワンセットで、
各一週間しかやりませんから、
やはりみなさん慌てて観に行って下さい。


気を取り直して『肌の隙間』ですが最終日は混雑が予想されたため、
劇場を1(定員75名)から2(定員106名)にチェンジしたそうです。
簡単なことに思われるかも知れませんが、
スクリーンやプロジェクターの調整など実は結構面倒臭いのです。
ユーロスペースさん、お疲れさまでした。


そのユーロですが円山町へ移転し、
レントラックジャパンの子会社キュー・アックスと、
弁護士の内藤篤氏と3者共同により5スクリーンの映画館を
オープンする(「キネマ旬報」による)ので、
ついにシネコン化か? などと巷を賑わしております。


シネマコンプレックスとは1フロアに5スクリーン以上あるものを言う、
とどこかで誰かに聞いた覚えがあります。
図面取り寄せた訳ではないので責任は持ちませんが、
多分階を違えていて、シネコンではないのでしょう。


それよりも私が驚いたのは予告編を観ていた時に知ったことです。
竹中直人監督作品の『サヨナラCOLOR』ですが、
8月、ユーロとMOVIX本牧にて同時公開。
同じ首都圏でユーロがどこかと同時公開って今まであったんでしょうか?
しかもMOVIX本牧は紛れもなくシネコンです。


最近は劇場サイドの力がとみに増しているとは言え、
作品をどのコヤでかけるか決めるのは配給会社(邦画の場合は製作会社も)です。
つまり配給・宣伝のザジフィルムズにとって、
ユーロとMOVIX本牧は等価である、ということを示しています。


単なる場所の移動なんかどうでもいいことですが、
この事態には如実にミニシアターのポジショニング変動が現れている、
と私は感じました。


あと小耳に挟んだところでは内藤さんの劇場は名画座になるらしく、
このご時世に、その心意気! 大いに期待しております。