死者との結婚

 アテネ・フランセ文化センター 16:00 約25名 オトコ9:オンナ1


本日は御茶ノ水のアネテ・フランセ文化センターに行って参りました。
大学の校舎にもエスカレータがついているご時世で、
紫色したエキセントリックな建物は4階までおのれの足で登ることを要求します。
なかなかハードですが仕方ありません。
レアな映画がそこにあるなら登るまでです。


何もユーロの次だからアテネという小市民的バランス感覚ではなく、
今回の特集<転形期の日本映画>は大変興味深いプログラムです。
http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2005_06/turningpointofJM_t.html


特集と言えば、いくら生誕百年だからと言っても
3〜5月までVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズで、
やはり3月から6月まで日本映画専門チャンネルで放映、
7月に新文芸座、8月から10月いっぱいまでフィルムセンターと
成瀬巳喜男>特集組まれても食傷気味、
というより季節柄、食当たりをおこして行く気が起きません。
この方たちには小市民的バランス感覚を求めます。


ちっぽけなバランス感覚などぶっ飛ばしてるのがシネマアートン下北沢です。
<喜劇・駅前シリーズ全部上映!>ってアンタ、そんな無茶しちゃイケマセン。
残念ながら前半は終了してしまいましたが、
コメントも大充実のおもろレポートを発見しました。
http://negaposi.exblog.jp/1957289/


話が逸れてしまいました。
要は監督やら地域だのの固有名詞による特集ばかりの中で志を感じた、という話です。
ただ観客数や男女比が予測通りだったのは残念でした。


さて旧作ですので作品についても簡単に触れておきましょう。
松竹ヌーヴェル・ヴァーグというと大島渚吉田喜重篠田正浩の三羽ガラスばかり
言及されますが現在は作家となった高橋治氏もそこで活躍していたのです。
始まっていきなり、世界三大老人=『永遠の語らい』のオリヴェイラ監督も真っ青の、
ぶっ飛びシーンがありました。
まだ大島渚と結婚する前の小山明子はシビれるほど美しかったです。
原作は映画との相性バッチリのウィリアム・アイリッシュ
しっかし、まさか『東京物語』の東山千栄子がねぇ〜、
と御覧になれなかった方には充分に悔しがって戴いたところで、
今回のレポートを終了いたします。