ワンナイトインモンコック 旺角黒夜

キネカ大森2 17:30 13名 オトコ3:オンナ7 


この人がいるから私たちが上映会を継続出来る、という方がいます。
新参者ゆえのムチャを言っても快く引き受けてくれる映写面のみならず、
プログラミングや(自主)映画に対する姿勢まで示唆を戴いているのですが、
それが余りにもさりげないのでスタッフすらそのありがたさに気付いてない模様、
というか、もはや欠かせぬ中心メンバーとなっています。


そのスタッフにオススメを受けて行って参りました、
キネカ大森は『ワンナイトインモンコック』。
主演は『喜劇王』のセシリア・チョン(<チャン>表記の場合もあり)にダニエル・ウー
喜劇王』では女子高生パブで働く役、今回は売春婦と、蓮っ葉な娘を演じさせると、
お馴染みのアヒル声もあってピカイチのセシリアでした。
登場人物たち同様、作品もどこかバランスが悪いながら不思議な魅力のあるものでした。
しかし映画の日ながら上記の数字は早期終了を予感させます、お急ぎ下さい!


現在韓国映画に押されて一時の勢いを失いながらも反攻の兆しを感じる香港映画。
東京国際映画祭で紹介されたパン・ホーチョンも早く一般公開して欲しい!


また6月3日の日記でそのプログラムと姿勢を批判した川崎市市民ミュージアムですが、
7月18日から9月4日までのプログラムは素晴らしい!
<会社のウラ側、お見せします。>、<われらサラリーマン>と題して、
東宝のサラリーマン映画特集。
加えてモーニングは「アイヌと記録映画作家姫田忠義」という渋さ。
子供たちの夏休みに、このフッきれ加減は何やらキナ臭さすら感じますが、ともあれ、
『背広三四郎 花の一本背負い』、『サラリーガール読本 むだ口 かげ口 へらず口』、
『坊ちゃん社員 青春でつッ走れ!』などタイトルだけでそそられる作品満載です。
ライズXの場合もそうでしたが短期間で捉えて批判をするのは良くないと反省致しました。
キネカ大森についても善悪両面について述べたいことがあるのですが次の機会にします。


面識や繋がりがあった訳ではない私がその役に相応しいとは思えないのですが、
奥崎謙三氏、林由美香さんというある種華やかな人に比して、
あまり報じられていないようなので記しておきます。
アフリカ映画祭などを行われていた文化研究者の白石顕二氏が亡くなられました。
映画上映家は陰の存在と承知しているつもりですが、ここにお伝えします。