世界は彼女のためにある

eigahitokw2006-01-07


ポレポレ東中野 21:00 約80名 オトコ6:オンナ4


下北沢トリウッドにて先行上映していた『世界は彼女のためにある』、
ポレポレ東中野でのレイト初日に行って参りました。
ここ連日滅茶苦茶寒く、入りを心配していましたが余計なお世話でした。
若者を中心に席は8、9割方埋まっていました。


作品の内容は純愛から始まりアクション、ホラー、そしてSFと、
展開も含めてゴッタ煮好きの私には堪えられないものでした。
愛し合った男女が実は敵であったという意味で同じである、
『Mr.&Mrs.スミス』よりも笑えて泣けてスカっとしました。


上映後に主題歌を歌ったTHE RODSがアンプ、ドラムセット持込みで、
しかもセッティングに10分とかけず演奏したのもお見事。


ところでこの作品、2004年の映画美学校映画祭で上映されたものです。
ナント3大陸映画祭で受賞し、一般公開の噂もある、
加藤治代監督『チーズとうじ虫』も同じです。
だからみなさん美学校映画祭に駆けつけましょう、という話ではなく、
完成から2年かかってしまっている、ということです。


新人作品の場合、海外を含む各地の映画祭を回って実績をつけてから、
(『世界は〜』の場合はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2005
ファンタスティック・オフシアター部門 審査員特別賞受賞)
という事情があるのでしょうが、
有名監督作も含めて公開待機作品が聞くところによると百本以上ある、
という状況は、とても健全ではありません。
飽和状態はご存知バブルというやつでいずれはじけます。


スタジオシステム崩壊以降、新人の登竜門としては、
依然それを維持しているピンク映画というジャンルで修行したり、
大学映研を中心とした8ミリ自主映画時代を経て、
映画専門学校を卒業するコースがここ10年くらい盛んだった訳ですが、
この制度もそろそろ終焉を迎えているのかも知れません。


新春ですので暗い話題をもうひとつ。
愛読していたブログ「映画をめぐる怠惰な日常」が、
プライベートモード(登録者以外閲覧不可能)になってしまいました。
このブログでもお知らせした『カミュなんて知らない』公開イヴェントを巡って、
騒動があったのは知っているのですが最近チェックを怠っていたため、
詳細な事情を知りません。
ご存知の方がありましたら教えて頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。


※追記 この件に関しては私の早トチリで現在問題なくアクセスできます。
    空騒ぎして申し訳ありませんでした。