ミュンヘン

新宿ジョイシネマ2 16:45 約90名 オトコ6:オンナ4


さてようやくスピルバーグ監督『ミュンヘン』を見られたのだが、この作品なんとも居心地が悪い。
スピルバーグの人道路線作品には、このシーンが撮りたかったのね、という場面があると思うのだが、この『ミュンヘン』にはそうした突出した場面の存在は感じられなかった。
むしろ執拗に描かれているのは<物事は計算(画)通りには行かない>ということ。
それが大前提なので怪物を退治して解決、というような収まりは到底つかない。
もっとも『宇宙戦争』にしても拍子抜けするような宇宙人の弱点は、ある種の居心地の悪さにつながるだろう。