真田風雲録&三代目襲名

シネマヴェーラ 16:00〜 約30名 オトコ9.5:オンナ0.5


激情とロマン 加藤泰映画華より『真田風雲録』と『明治侠客伝 三代目襲名』。
パルコの映像部に勤務していた定井勇二氏がどうしても加藤泰をやりたくて企画をユーロスペースに持ち込み、独立してビターズ・エンドを設立した、と仰っていたのを思い出す。


それが今を遡ること12年前のお話で、その頃は『車夫遊侠伝 喧嘩辰』はアテネ・フランセで、『みな殺しの霊歌』は文芸座地下で、『江戸川乱歩の陰獣』は大井武蔵野館で、
『人生劇場 青春・愛憎・怒濤篇』は荻窪(アール・コリンかな?)で、『源氏九郎颯爽記 白狐二刃流』は震度3で倒壊しそうな怪しげな銀座のビルの一室で見たことも思い出す。
昔の話なので記憶違いがあったらご勘弁願いたいが、これはオッサンの自慢話ではなく当時の東京では様々な場所で加藤泰作品が観ることが出来たと言う例示です。


さて当時と客の入りは大して変わらないと思うけど残念なのは男女比。
オンナの方ほとんどいらっしゃいませんでした。女性の皆様、加藤泰作品を観ないということは人生の損失です。12年前(94年)ビターズ・エンド(最近では『夜よ、こんにちは』配給、『リンダ リンダ リンダ』製作)が作成した特集パンフレットのタイトルは、
「女と男、情感の美学」なのであります。ぜひシネマヴェーラに通って艶女になって下さい。私たちの上映会では男女比が7:3より傾くと予測される企画は行わない、という内規がありますので、その点からもよろしくです。


しかし中川信夫特集は平日昼間っから満員札止めだったそうで、東京の映画環境もそう捨てたモンでもないと思う。
加藤泰中川信夫神代辰巳田中登! オー、トーキョー行きて〜!
とヨガっている海外の映画好きがいると確信します。
京橋映画地下劇場(国立ではありません)ではこんなことやるそうだし。