憂國

キネカ大森 17:30 約30名 オトコ5:オンナ5 年齢層高し


以前上映者として相談したところ、もし『憂國』上映出来たら大当たり間違いなし! 
と友人に断言され、また私もそう信じていたのだが、大入りという噂は聞こえてこない、
三島由紀夫原作・脚色・製作・監督・主演の『憂國』。


もはや人々は三島由紀夫に関心がないのか、逆に海外版ビデオなどですでに見ているのか、28分の映画に千円も払うのは惜しいという判断なのか、キネカ大森まで行くのは面倒なのでどーんとDVD購入する気なのか(本編28分のくせに2枚組で6300円也。さすが勝ち組=東宝はやることが違います)、三島由紀夫ファンではない私には判りかねます。


軍帽目深にかぶり、割れた顎ばかりで眼すら見せずに登場した三島先生が続く章ではあららとか、血糊出すのに苦労しているな、とか色々楽しめたので個人的には千円の価値はありました。死に様としては唯一の主演作品、増村保造監督『からっ風野郎』の方が好きですけど。


上映者としては「ブニュエルの『小間使いの日記』の併映の形で公開され、アートシアター開場以来の大ヒットを記録した。地方では三島自身が望んだといわれる『陸軍中野学校』や東映仁侠映画とのカップリング上映も盛んに行われたという」という特集チラシ(スミ一色なのは狙いか節約なのか不明)の記述の方に気を惹かれました。
明日29日は異様な盛り上がりを見せてくれるかも知れないので、行かれた方がいましたらリポートよろしくお願いします。