第2回背徳映画祭

eigahitokw2006-07-21


LA CAMERA 18:00&20:00 1→6名 オトコ1→4:オンナ0→2


 下北沢LA CAMERAにて「第2回背徳映画祭」。
 山内洋子監督『エロティック・煩悩ガール』、個人的に女性のセキ☆ララな作品に弱いせいか、とても楽しかった。真利子哲也監督『マスチフ』、ワンアイディアとも言えるが、短編はそれで良いのだし、そこへの賭けも成功していると思う。不勉強にして「マスチフ」の意味するところを知らなかったのだが、それが狩猟・軍用犬を指し、転じてシュレッダや破砕機の名に用いられていると知ると、更に作品の強度も増した。吉行由美監督『メイド探偵』、こらワレ(自主)映画をナメとんのか、と怒髪天を突きかかるが、これは亡霊を映し出したホラーなのだと気づき、少し収まる。


 中村雅信という映画作家を教えてくれた、しまだゆきやす監督『中村雅信という奇病』もとても興味深かった。しかし今回は総帥の作品も村上賢司監督『拝啓、扇千景様』に吹っ飛ばされてしまった。


 フジ・フィルムのシングル8販売・現像終了発表(詳細はこちらご参照)に対してのアクションとして起こされたと思われるこの作品は、8ミリカメラが大西健児という映画作家に手渡されたことにより、とんでもない方向に飛躍していく。来週末(27〜30日)も上映があるのでネタバレは避けるが、ぜひもっと大勢の人に見て欲しい。大西健児さんの作品も猛烈に観たくなること請け合い! 自身の父親の死を描いた『焼星』(96年)は東京23区の火葬場では絶対に許可されないことが行われていて、ニューヨーク近代美術館お買い上げ作品! 実は私も未見です。大阪じゃこの夏、松江哲明監督セレクトで3本も見られたというのに〜、クヤシイ。


 なお画像は「夏祭@映美」より『寝耳に水』です。