アンテナ新イレブン

 傍目からするとその作品がいかに奇怪に映ろうとも、作った本人は奇をてらっているのではなく至極真っ当なつもりというのはままあること。よく分からなかったと言って軽く逃がれた気でいても、ある時不意に蘇ってきてしまう悪夢のような作品も存在する。


 9月16日(土)にアテネ・フランセ文化センターで上映される植岡喜晴監督『ルック・オブ・ラブ』。これはあくまでプレミア上映で一般劇場公開を目指す、という姿勢も見習いたいもの。という訳でこのHPを新アンテナイレブンに加えます。


 そうなるとまたどなたかに外れて戴かなくてはいけないのだが、こんな短期で交替だと紹介して喜ばれるより逆に怨みを買いそうな気もする。だが仕方あるまい、これは知られざる私の醜態を目撃してしまった呪いによるのだ。


 画像は大工原正樹監督『赤猫』より。