オトシモノ

東劇 13:50 約80名 オトコ6:オンナ4 女子中学生6人組がいた


 ポン・ジュノ監督『グエムル 漢江の怪物』との期せずしての共通項や、あるいは神代辰巳監督『地獄』とのこちらは意識的な通底やら、様々な意匠が窺えた。撮影は尼崎の列車脱線事故以前に行われたそうなので、その後の様々な事情なども推察される。杉本彩は間違いなく怖かった。色々観点はあると思いますがヘタクソな作品レビューを中途半端にやるとツッコミ入れられること必至なので今回は逃げを打ちます、御免。


 ただしこのブログが本来の目的としている劇場・上映環境評はキチンとやります。という訳で今回は通い慣れたシネマヴェーラ、の地下にあるQ-AXではなく東銀座の東劇へ。ここへ行ったのは恐らく黒沢清監督『ニンゲン合格』(99年)以来なのでおよそ7年ぶりでしたが驚きました、マッサージ・チェア(無料)が6台もある! 入場時に配布されたアンケートは質問事項が13もある! 映画自体よりも恐ろしかったので記入せずに戴いてきちゃいました。せっかくなので一部ご報告。


Q4. 「オトシモノ」の以下の広告・宣伝について一番印象が強かったのは何番ですか?
1.ゾンビと沢尻エリカが登場したおはらいイベント試写会の話題
2.韓国先行上映の話題
3.よみうりランドの「呪われたオトシモノ」「恐怖の館」
4.少女コミック誌「Asuka」にてコミック連載
5.加藤ミリヤの主題歌「I WILL」
6.角川ホラー文庫のノベライズ
7.マスコット・キャラクター「オトシーモ」
8.その他の広告
私が不勉強なだけかも知れませんが1〜7まで知りませんでした。


 少し真面目にやりましょう。沢尻エリカ主演だと同時期公開の東宝作品『シュガー&スパイス 風味絶佳』に宣伝面で明らかに負けている。この日は映画の日千円均一だったので余裕を見て早目に行った(結局客席2割程度の入りだったので杞憂)のですが、待っている間、上映中の音声がドアから漏れてきてネタバレ。チケット購入時に渡されたポップコーン割引券なんて私には不要。正直どうにも見当違いの努力ばかりが浮き立って感じられました。松竹には間違っても東宝の真似なんてして欲しくない。だからこそ期待し続けます、よろしく。