スーパーマン リターンズ

品川アイマックスシアター 16:15 約240名 外国人多し(約2割)


 続いて品川アイマックスシアターに駆けつけブライアン・シンガー監督『スーパーマン リターンズ』。一度は行きたいと思いながら機会を逃し続けていたIMAXシアター。到着が上映開始間際となり、しかも客席が8割方埋まっているので少々焦りつつ空席を探しながらスクリーンとの距離を確認すべく眼をやって腰抜かしました。映画館の壁一面がまんまスクリーン、しかも巨大(6階建てのビルに相当とか…)。よく分からないと思うのでスクリーンのタテ長さを挙げましょう。ミニシアターのユーロスペースが2.9m、一般的なシネコンが4.6m、日本最大級の新宿ミラノ1が8.4m、対して品川アイマックスシアターは16m!


 ただシネスコ上映時には9mになってしまい、ヨコはミラノ=20.2mに対して22mと、なんだミラノと大して変わらないじゃんと思うかもしれません。しかし客席数はミラノ1=1064名に対しておよそ4分の1の273名。座席指定表でいうなら前方中央しか存在しません。それがスタジアム席として階段状にスクリーンに向かって迫り出している。


 ここで私の過ちを告白いたします。チキンな私は後ずさりして最後部に座ってしまいました。吹替え版なんて子供向けだと思い込み、字幕版を選択してしまいました。おそらく前方に座るとスクリーンは視界からはみ出すと思われます。IMAXでの上映ではまだプリントに字幕を打ち込む技術が未完成、画面下に別枠で表示されるので字幕を読み取るのはかなり困難になるでしょう。でもこの劇場で映画を見るなんてコザカシイ。ここでは映画は浴びるものだったのです。


 多くは申しますまい、一度体験されることを強くオススメします、それも出来るだけ早いうちに。ホントです、現在8ミリフィルム(シングル8)が危機に瀕していますがジャイアンだってピンチなんです。現在テアトルタイムズスクエアとして普通に35ミリを上映している映画館は2002年まで東京アイマックスシアターとして営業していましたが経営難で方針転換しました。お客さんはそこそこ入っていたようなのですが、いかんせん恐竜クンにはコストが膨大にかかるのですね。IMAXを始めとした大型映像館というのは実は結構全国にあるのですが、ほとんど科学教育作品やアニメーションの短・中篇の上映。『スーパーマン リターンズ』の3Dヴァージョン(4,5シーン、計20分ほど)が見られるのは、もとい浴びられるのは日本で品川アイマックスシアターのみ。映画の日だからといって、こんなバケモノを千円ぽっちで体験させてしまうなんて慈善事業としか思えません。行け!断固行くべし! 特に映画つくってる人たち、さくら水産ひと皿52円也の魚肉ソーセージ20回断念して行きやがれ!


 いや〜、貧富の差ってほんとムゴイですね。この品川アイマックスシアターが入っているのは品川プリンスホテル敷地内のエグゼクティブタワーていうところで、こりゃ絶対ビル内全館禁煙だと確信し、時間が迫っているくせに外で一服つけてから入場したのですが、キチンと劇場内に喫煙スペースがあったのは驚きました。このタワーの3Fには品川プリンスシネマが入っていて、10スクリーン中4スクリーンがプレミアム館で、映画の日だろうがレディースデイだろうが小学生だろうが老人だろうが、そんなこと知ったことか断固一律2500円! というのは何やらガンコオヤジに接しているようでいっそ心地良い。同じようでもTOHOシネマズ六本木ヒルズのプレミアスクリーン=3000円とか一角プレミアム座=2000円が心地良く感じるかは別として、私は映画入場料金は幅があって然るべきだと思っている。ウチの上映会の場合、その回の種類にもよるが私はなるべく高く設定したいと訴えています。意外でしょうか。でもその価値は絶対あると思っているし、だいいち出品して戴いた人たちに失礼だと思うのです。まあ毎回猛烈反対の憂き目にあっているのですが次回こそはプレミアム傑作選と題し、高値つけたろと企んでおります。


 その点『ホッテントットエプロン−スケッチ』は堂々としていてエライ。生演奏つき上映に加えてロビーで宮沢豪さん写真展と3D映像の上映とゴージャスだから当日2500円、前売2200円なんです! もちろん映画自体も絶対の自信作! と七里圭監督ご本人が仰ってました。という訳で私も前売りを預かっているので直接お求め戴ければ更に割引! があるかもしれません。HPも更新されましたのでヨロシク。