僕と祭で会わないかい?(見世物市で会いましょう)

都内某所 ?時 なぜかオトコ3人:オンナ1人


プリントチェックとあらすじ制作のためダグラス・サーク監督『僕と祭で会わないかい?』試写。
ミュージカルというのではないが歌が何曲も採り入れられ、『シャイニング』のスキャットマン・クローザーズがドラムの腕を披露したり(コチラご参照)、インチキな薬を売り歩く主人公が見え透いたホラ話をするなど、サーク=メロドラマの巨匠というイメージを良い意味で裏切ってくれる楽しい作品でした。


さてプリントの状態ですが懸念どおり良好とは言い難い状態でした。まずパーフォレーションが崩れている箇所が幾つかあって画と音が流れてしまう。更にラストはテロップ部分がなく唐突に終わってしまいます(涙・ただし話は無事に終了しています)。色に関してはかなり良い状態で残っていましたが、テクニカラー本来の艶やかさを期待されるとつらいです。そして何度かコピーを重ねたものらしくピント合わせもカッチリは極まらないそうです(この点は映写技師さんの話によります。鈍感な私はほとんど気になりませんでした)。以上なにとぞご了承下さい。胸を張って送り出す、という状態ではありませんが私が観客の立場なら(いやらしいですが一般700円、学生500円という料金も含め)許容できるということで告知通り行くことにします。


それよりも問題はあらすじ作成です。前回は詳細なデータがあったので問題なかったのですが今回『僕と祭で会わないかい?』と特別上映作品にはそれがない。私の拙い英語力で何とかしなければなりません。しかも『僕と祭〜』は試写がワンチャンスのみ。画を見ていれば判る場面の流れを書いてゆくのはそれほど難しくないのですが、恐らくお客様が知りたいと望まれるのはどうしてそうなったのかという状況説明だと思うし、私も観客の立場ならそれを望みます。ただしそれは台詞や言い回しをきちんとリスニング出来るかなり高度な英語力が要求されることで、私にそれが可能かと言いますと、ああゴメンナサイ…。


恐らくこうではないかという推測に基づき埋めた部分があるので誤りが何箇所かあると思います。間違えているかもしれない部分を削除してゆくと何とも無難な、このくらい誰だって観れば判るよ! という不親切なものになってしまうので、そうした形にはしません。私自身が当日もう一度観ることによって、そして出来ましたら上映後、英語力の達者な観客の方のお力を借りながら、それらの間違いを改め、改訂版を後日メールなどで配布する形を採りたいと思っています。これが私たちの上映会のスタンス(あるいは現在の実力の程)とご理解下さい。