大工原正樹上映会

映画美学校第二試写室 17:50 44名 オトコ7:オンナ3


この日も仕事で作品上映には間に合わずトークショーからの参加。
トークのパネラーは大工原正樹、西山洋市、井川耕一郎各監督。予定されていた常本琢招監督は都合により欠席。また大工原監督作品の多くで撮影を担当されている福沢正典氏も来場されていた。


この上映会を主催したのは20代前半の女子で、まずは初主催で満席にした手腕をお見事だと思う。
ただし彼女の一番の功績は違うところにあるように思う。
大工原監督がいわゆるVシネ(Vオリ)を撮られていたのは1989年の『六本木隷嬢クラブ』に始まり、1998年の『痴漢白書8』まで。1962年生まれなのでおよそ26歳から36歳くらいまでの10年間だ。
映画学校の新入生平均年齢よりは少し上、狭い話で恐縮だが映画美学校で言うと昨年行われた「十善戒」という上映会で監督された方々が大体この年齢層に当たる。


その年頃にどんな条件下で、その結果どのような作品をどのくらいのペースで撮りあげていたのか。いわゆるメジャーではない映画作品の製作状況はどう変化したのか。現在ではもはや不可能なこと、現在だから可能なこと。VHSでしか出来なかったという上映面を含め、ここ10数年の変遷をこの上映会は明示していたと思う。
この調子で次回は常本琢招監督上映会を是非やって戴きたい。